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見せかけのブレイクアウトで取引するには、どこで生じるかということを知る必要があります。一般的にフェイクアウトは、トレンドラインやレジスタンスレベル、サポートレベルで見つけることができます。

トレンドライン

見せかけのブレイクアウトでは、トレンドラインと価格の間にスペースが存在するということを常に頭に入れておきましょう。

トレンドラインと価格にギャップがある場合、価格はトレンド方向に向かうのと同時にトレンドラインから離れていることを意味します。下の例のように、トレンドラインと価格の間にスペースがあると、価格がトレンドラインに向かって引き返したり突破することもあり、これがフェイクアウトとなります。

値動きのスピードも非常に重要

価格がトレンドラインに向かってゆっくり動いているのであれば、それはフェイクアウトの可能性があります。価格が急速にトレンドラインに向かっているのであれば、ブレイクアウトの成功につながる可能性が高くなります。値動きのスピードが速いということはその分勢いがあるということであるため、トレンドラインを抜けてさらにその先へと価格が進む可能性があります。

ではトレンドラインでは、見せかけのブレイクアウトをどのように狙うのでしょうか。
実はとても簡単で、価格が内側へ跳ね返ったときにエントリーするだけです。

このすることで、安全でフライングを避けることができます。トレンドラインの上下で売り注文を出した後にブレイクアウトが本物であったことに気付くということは、避けましょう。

実際にチャートを使用して、エントリーポイントを見てみましょう。

チャートパターン

チャートパターンは、実際に自分の目で見ることができる価格の物理的なグループです。テクニカル分析の重要要素でもあり、判断材料にもなります。

見せかけのブレイクアウトが発生しやすい2つのパターンがあります。
- ヘッドアンドショルダー
- ダブルトップ/ダブルボトム

ヘッドアンドショルダーは、初心者トレーダーにとって見極めが難しいパターンの一つですが、時間と経験を積むことで使いこなすことが出来るでしょう。このパターンは、トレンドの反転を示します。上昇トレンドの終わりに形成された場合は、弱気への反転を示すシグナルとなり、下降トレンドの終わりに形成された場合は、強気への反転を示すシグナルとなります。

ヘッドアンドショルダーは見せかけのブレイクアウトを発生させるため、見せかけのブレイクアウトを狙う絶好のチャンスを作り出します。

多くのトレーダーがネックラインのすぐ近くで損切り注文を入れるため、このパターンでは見せかけのブレイクアウトがよく見受けられます。

見せかけのブレイクアウトが現れると、一般的に価格は反発します。下向きのブレイクアウトで売り注文または上向きのブレイクアウトで買い注文を入れたトレーダーは、価格が反対に動くと損切り注文が発動されます。

ヘッドアンドショルダーでは、最初のブレイクはフェイクになる傾向があります。
ネックラインに戻って、指値注文でブレイクアウトを狙い、フェイクアウトしたローソク足の高値より上に逆指値注文を入れます。また、2つ目のショルダー(山)を高値の少し下や2つ目のショルダー(谷)の安値の少し上に設定することもできます。

次に紹介するパターンは、ダブルトップ/ダブルボトムです。
価格がネックラインの下に抜けるとトレンド反転の可能性を示すため、多くのトレーダーがネックラインのすぐ近くで注文を入れています。

このようなチャートパターンの問題点は、数えきれないほどのトレーダーがそれを理解していて同じような位置で注文を入れているということです。

ヘッドアンドショルダーと同様に価格が跳ね返されたときに注文を入れ、フェイクアウトのローソク足のすぐ近くに逆指値注文を設定することができます。

どのような状況のときに、ブレイクアウトを狙うことができるのでしょうか？

金融市場は多くの時間がレンジ相場であるため、これらの高値と安値を大きく外れることはありません。しかし、市場センチメントや重要な経済指標等を見逃してはいけません。

レンジ相場はレジスタンスレベルとサポートレベルで結ばれており、買い手と売り手はその領域で絶えず価格を上下させています。このような市場状況で見せかけのフェイクアウトを狙って取引することは大きな利益を見込むことができますが、最終的には片方が優勢になり新しいトレンドが発生することになります。