FX取引でピボットポイントを使用する最も簡単な方法は、通常のサポートレベル、レジスタンスレベルと同じように使うことです。
サポートレベルやレジスタンスレベルと同じように、価格は何度もピポットポイントをテストするため、価格がピポットポイントに触れてから反転する回数が多ければ多いほど、ピポットポイントは強力になります。実際「ピポット」とは、サポートレベルやレジスタンスレベルに到達し、その後反転することを意味します。ピポットポイントが維持されていれば、良い取引機会が得られる可能性が高くなります。
- 価格が上部のレジスタンスレベルに近づいている場合、売り注文を入れてレジスタンスレベルのすぐ上に逆指値注文を入れることができます。
- 価格がサポートレベルに近づいている場合、買い注文を入れてそのレベルのすぐ下に逆指値注文を入れることができます。
例を見てみましょう。これはGBP/USDの15分足チャートです。

このチャートでは、価格がS1をテストしていることが分かります。このまま持続されると予想する場合は、買い注文を入れて次のサポートレベルを超えたところで損切り注文を入れましょう。
保守的なトレードスタイルであれば、S2のすぐ下に損切り注文を設定しましょう。価格がS2を超えると、S1とS2の両方ががレジスタンスレベルになる可能性があるため、価格は回復しない可能性があります。
積極的にS1でサポートレベルが持続されると考えるとすれば、S1のすぐ下に損切り注文を設定しても良いでしょう。
利益確定ポイントとしては、PPやR1をターゲットにすることもできます。ここで買い注文を入れていた場合、どのようになるか見てみましょう。

S1はサポートレベルとして維持されていたようです。PPで利益確定を設定していれば、予想通りに価格が到達していました。
もちろん、単純なことばかりではありません。ピボットポイントだけに頼ったトレードはするべきではありません。ピボットレベルが前のサポートレベルやレジスタンスレベルと一致しているか注意する必要があります。
また、より確証を得るためにチャート分析やその他のインジケーターを統合させてもいいでしょう。
例えば、S1の上に同時線が形成されていたりストキャスティックスが過剰売りの状態を示している場合、S1がサポートレベルとして維持される可能性が高まります。
また多くの場合、取引はS1とR1の間で行われますが、第二のレベルや第三のレベルまでテストされることもあります。
そして最後に、価格が全てのレベルを突破することもあるということを十分に理解しておく必要があります。
次のレッスンでは、このようなレベルがブレイクダウンした際の取引方法について説明します。